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風邪の治し方のいろいろ

風邪や気管支炎の発熱した人が抗生物質や解熱剤を飲むと、その日
のうちに熱が下がり楽になります。しかし、すぐに病気がぶり返し
たり、くすぶり続けて長引くことがよくあります。
一般的には、発熱したらとりあえず安易に解熱剤を処方するという
のは常識になっていますが、これは間違った療法だという意見があ
ります。なぜなら、発熱というのは、漢方でいうところの「万病一
元、血液の汚れから生ず」の血液の汚れを燃焼させて病気を治そう
としている状態であることが多いからです。したがって解熱剤など
を使えば一時的に熱は下がるものの症状自体はかえって長引くケー
スが良くあるのです。
人間は36.5度から37度の体熱で体内の数限りない生命維持の反応を
とり行っています。外気温や体温がもっと低くなる午前3時~5時の
間が最も死亡率が高くなるのは、体温が下がって生命維持機能が落
ちるからなのです。
人の体は一種の熱機関なのです。病気の最大の防御機関たる白血球
の働きは細菌などを貧食し、殺菌し、がん細胞などをやっつけるこ
とにあります。これを免疫力といいますが、体温が1度上がれば免疫
力は約5倍以上あがり、逆に1度下がれば約30%低下することがあき
らかになっています。
肺炎や膀胱炎などで平熱よりも5度高い42度くらいにまで上がっても
それが直接死に結びつくことはありませんが、逆に5度下がって31.5
度になれば、まずは生きていられません。漢方では背筋が寒くなり首
の後ろが凝って発熱が始まる風邪の初期症状には葛根湯を処方します。
葛根、麻黄、しょうが、桂皮、なつめなど体を温める生薬からなりま
す。飲んでから20分もすると体が温まり、発熱してそのまま治ってし
まう人も多いです。ちなみに汗がでるのは体温が約1度上昇したときで
入浴や運動によっても同様の効果がみられます。
このように漢方でも民間療法でも、さらに発熱を促すような治療をす
るわけです。体は病気を治すために発熱しているのですから、それを
アシストしてあげることは当然のことなのに、西洋医学では逆に解熱
剤で熱を下げようとするのだから全く逆の発想なのです。さらにつけ
たすと漢方や民間療法で治した風邪はぶり返すことはまずありません。